PythonとOpenCVを使用してGStreamerを活用する方法について説明します。GStreamerはデータの送受信をパイプライン的に処理できる仕組みで、映像送受信に使うと便利です。さらに映像送受信時に合わせてOpenCVで映像処理することも可能です。
GStreamerとOpenCVの組み合わせ
GStreamerとOpenCVを組み合わせるにはOpenCVからGStreamerを呼び出す方法が一般的です。しかしOpenCVからGStreamerを呼び出すためにはOpenCVをソースコードからビルドする必要があります。
実行環境
以下の環境で動作確認を行いました。
- Windows11
- CMake 3.24.2
- Visual studio communication 2019
- GStreamer 1.16.2
- OpenCV 4.6.0
- Python 3.10
OpenCVのビルド
OpenCVをソースコードからビルドする手順について説明します。まず、CMakeをインストールし、Pathを通してコマンドプロンプトで実行できるようにします。次に、GStreamerをインストールします。その後、Pythonの必要パッケージをインストールします。既存のOpenCVをアンインストールした後、Visual Studio Communicationをインストールします。最後に、OpenCVのソースコードをダウンロードし、ビルド設定を行います。
確認
ビルドが完了したら、以下のコマンドを実行してGStreamerが有効になっていることを確認します。
import cv2
print(cv2.getBuildInformation())
以上がPythonとOpenCVでGStreamerを活用する方法になります。この情報が皆さんの開発に役立つことを願っています。