PythonのNumPyライブラリには、配列の微分を計算するための便利な関数が含まれています。この記事では、その一部を紹介します。
np.diff関数
まずは、np.diff
関数についてです。この関数は、配列の要素間の差分を計算します。具体的には、以下のように使用します。
import numpy as np
a = np.array([1, 2, 4, 1, 6, 8, 3]) # 適当に値を並べた配列を用意する
np.diff(a, n=1) # n=1で差分をとる
このコードは、配列a
の隣り合う要素間の差分を計算します。
また、np.diff
関数のn
引数を変えることで、n階微分の差分をとることができます。
np.diff(a, n=2) # n=2で差分をとる
np.diff(a, n=3) # n=3で差分をとる
np.diff(a, n=4) # n=4で差分をとる
np.cumsum関数
次に、np.cumsum
関数について解説します。np.cumsum
関数は配列内の要素を足し合わせていったものを順次配列に記録していていくものです。近似的な積分を行なっているイメージですね。
b = np.array([1, 2, 3, 4, 5]) # 適当に値を並べた配列を用意する
np.cumsum(b) # 要素を足し合わせる
このコードは、配列b
の要素を足し合わせていった結果を配列として返します。
以上、PythonとNumPyを用いて配列の微分を行う方法について簡単に紹介しました。これらの関数を活用することで、データ分析や数値計算を効率的に行うことができます。.