Pythonの数値計算ライブラリであるNumPyには、配列を初期化するための便利な関数が多数存在します。その中でも、特によく使われるのがzeros
関数です。この関数は、指定した形状と型の新しい配列を作成し、そのすべての要素を0で初期化します。
zeros関数の基本的な使い方
まずは、基本的な使い方から見ていきましょう。以下の例では、5つの要素を持つ配列を作成しています。
import numpy as np
# 5つの要素を持つ配列を作成
array1 = np.zeros(5)
print(array1)
このコードを実行すると、すべての要素が0の5つの要素を持つ配列が出力されます。
zeros関数で2次元配列を作成する
次に、zeros
関数を使って2次元配列(行列)を作成する方法を見てみましょう。以下の例では、2行3列の配列を作成しています。
import numpy as np
# 2行3列の配列を作成
array2 = np.zeros((2, 3))
print(array2)
このコードを実行すると、すべての要素が0の2行3列の配列が出力されます。
zeros関数で3次元配列を作成する
さらに、zeros
関数を使って3次元配列を作成する方法もあります。以下の例では、2行3列2深さの配列を作成しています。
import numpy as np
# 2行3列2深さの配列を作成
array3 = np.zeros((2, 3, 2))
print(array3)
このコードを実行すると、すべての要素が0の2行3列2深さの配列が出力されます。
zeros関数で特定の型の配列を作成する
zeros
関数は、作成する配列の要素の型も指定することができます。以下の例では、要素の型をint16
に指定して配列を作成しています。
import numpy as np
# 要素の型をint16に指定して配列を作成
array4 = np.zeros(3, dtype=np.int16)
print(array4)
このコードを実行すると、すべての要素が0の、要素の型がint16
の配列が出力されます。
以上が、PythonのNumPyライブラリのzeros
関数の基本的な使い方になります。この関数を使うことで、様々な形状と型の配列を簡単に初期化することができます。これは、数値計算を行う際に非常に便利な機能です。.