Numpyのpad
関数は、配列の周囲に特定の値を追加(パディング)するために使用されます。この関数は、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)などの深層学習でよく見かけます。
pad関数の基本的な使い方
numpy.pad
関数の基本的な形式は次のとおりです。
numpy.pad(array, pad_width, mode='constant', **kwargs)
ここで、
– array
はパディングを適用する配列です。
– pad_width
は各軸に対するパディングの量を指定します。
– mode
はパディングの方法を指定します。
pad関数の詳細
pad_widthの指定方法
pad_width
には、各軸ごとに前後のパディング幅をそれぞれ指定する方法と、すべての軸一括で前後のパディング幅を指定する方法があります。
例えば、1次元配列に対してパディングを適用する場合、以下のように指定します。
import numpy as np
x_1d = np.arange(1, 3 + 1)
print(np.pad(x_1d, ((1, 1))))
このコードでは、配列x_1d
の前後にそれぞれ1つの0が追加されます。
modeの指定方法
mode
には、’constant’、’edge’、’linear_ramp’、’maximum’、’minimum’、’mean’、’median’、’reflect’、’symmetric’、’wrap’などの値を指定できます。これらの値は、パディングに使用する値の決定方法を表します。
例えば、’constant’を指定すると、指定した定数でパディングされます。
import numpy as np
a = np.full((3, 3), 10, dtype=int)
b = np.pad(a, 1, "constant")
print(b)
このコードでは、配列a
の周囲に1つの0が追加されます。
以上が、PythonとNumpyのpad
関数の基本的な使い方と詳細についての説明です。この関数を理解し、適切に使用することで、データ処理や深層学習のタスクをより効率的に行うことができます。.