PythonのNumPyライブラリには、線形代数の計算を行うためのモジュールnumpy.linalg
が含まれています。この記事では、その使い方について詳しく解説します。
np.linalg.normの使い方
np.linalg.norm
は、ベクトルの大きさ(ノルム)を計算する関数です。この関数は、ニューラルネットワークの過学習対策でも使われています。
import numpy as np
# ベクトルの定義
X = np.array([1, 2, 3])
# L0ノルム(0以外の値を持つ次元の数)
print(np.linalg.norm(X, ord=0)) # 3.0
# L1ノルム(各次元の値の絶対値の和)
print(np.linalg.norm(X, ord=1)) # 6.0
# L2ノルム(各次元の値を2乗した和の平方根)
print(np.linalg.norm(X, ord=2)) # 3.7416573867739413
連立方程式の解
PythonのNumPyライブラリを用いることで、連立方程式の解を求めることができます。そのためには、numpy.linalg.solve
関数を使用します。
import numpy as np
# 連立方程式の係数
A = np.array([[3, 2], [1, 2]])
# 連立方程式の右辺
B = np.array([3, 2])
# 連立方程式の解
X = np.linalg.solve(A, B)
print(X) # [ 1. -1.]
以上、PythonとNumPyを用いた線形代数の基本的な計算方法について解説しました。これらの機能は、機械学習やデータ分析など、さまざまな場面で役立つでしょう。ぜひ活用してみてください。.