PythonとMatplotlibを使用してデータを視覚化する際、グラフのラベルが見切れてしまう問題に直面することがあります。特に、スライドや論文用に文字サイズを大きくすると、x軸のラベルが見切れてしまうことがあります。この記事では、その問題の解決方法を説明します。
ラベルが見切れる例
以下に、ラベルが見切れる例を示します。
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
plt.rcParams['font.size'] = 46
plt.rcParams['lines.linewidth'] = 3
x = np.linspace(0, 2 * np.pi)
y = np.sin(x)
plt.plot(x, y)
plt.xlabel("X")
plt.ylabel("Y")
plt.show()
このコードを実行すると、x軸のラベルが見切れてしまいます。
ラベルが見切れないようにする方法
グラフの描写範囲の設定を変えることで、x軸のラベルが見切れないようにすることができます。具体的には、matplotlib.pyplot.rcParams ['figure.subplot.bottom']
の値を調整します。この値がデフォルトだと0.11になっていて、下から11%の領域までグラフが描かれてしまうため、x軸のラベルが入り切らない。これを15% (0.15)くらいに変更すれば、ラベルが見切れなくなります。
以下に、ラベルが見切れないようにした例を示します。
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
plt.rcParams['font.size'] = 46
plt.rcParams['figure.subplot.bottom'] = 0.15 # この行を追加
plt.rcParams['lines.linewidth'] = 3
x = np.linspace(0, 2 * np.pi)
y = np.sin(x)
plt.plot(x, y)
plt.xlabel("X")
plt.ylabel("Y")
plt.show()
このコードを実行すると、x軸のラベルが見切れずに表示されます。
以上が、PythonとMatplotlibを使用したグラフの見切れ問題の解決方法です。この方法を使えば、見切れてしまうラベルを適切に表示することができます。.