PythonとMatplotlibを使用して大量のグラフを描画する際、メモリ管理は重要な課題となります。特に、plt.close()
だけではメモリが完全に解放されない場合があります。
メモリ解放の基本
Matplotlibでのメモリ解放には、plt.clf()
とplt.close()
の組み合わせが一般的に推奨されています。これらの関数は、グラフの描画エリアをクリアし、メモリを解放します。
plt.clf()
plt.close()
しかし、これらの関数を逆の順序で呼び出すと、メモリが解放されないことがあります。これは、plt.close()
がfigureを閉じ、描画内容をクリアできなくなるためと考えられます。
メモリ解放の注意点
plt.tight_layout()
やplt.savefig()
を使用すると、メモリが解放されない場合があります。この場合、Jupyter上で実行している場合は、別のセルでgc.collect()
を実行することで、カーネルを再起動せずに大半のメモリを解放できることが確認されています。
まとめ
PythonとMatplotlibを使用して大量のグラフを描画する際は、メモリ管理に注意が必要です。特に、plt.clf()
とplt.close()
の順序や、plt.tight_layout()
やplt.savefig()
の使用により、メモリが解放されない場合があります。これらの点を理解し、適切なメモリ管理を行うことで、効率的なグラフ描画が可能となります。.