PythonでJSONを扱う際には、json
モジュールを使用します。このモジュールはPythonの標準ライブラリに含まれているため、追加のインストールは必要ありません。
JSONとは
JSON (JavaScript Object Notation) は、データ交換フォーマットの一つです。Pythonの辞書(dictionary)と非常によく似ており、キーと値のペアを保持します。
JSONの入れ子構造
JSONでは、配列やオブジェクト(Pythonで言うところの辞書)を入れ子にすることができます。これを「ネスト」と呼びます。
例えば、次のようなJSONオブジェクトを考えてみましょう。
data = {
"name": "Taro",
"age": 23,
"hobbies": ["running", "swimming", "singing"]
}
ここで、hobbies
は配列であり、その配列がdata
オブジェクトの中にネストされています。
PythonでのJSONの操作
PythonでJSONを操作するには、json
モジュールを使用します。このモジュールには、JSONデータをPythonのデータ型(例えば、辞書やリスト)に変換するためのjson.loads()
関数や、Pythonのデータ型をJSONデータに変換するためのjson.dumps()
関数が含まれています。
例えば、上記のdata
オブジェクトからhobbies
の値を取得するには、次のようにします。
import json
# JSONデータをPythonの辞書に変換
data_dict = json.loads(data)
# 'hobbies'の値を取得
hobbies = data_dict['hobbies']
このように、PythonとJSONを組み合わせることで、複雑なデータ構造を効率的に操作することができます。