PythonのコードをDoxygenでドキュメント化する方法について説明します。
Doxygenとは
Doxygenは、専用の記法でコメントを書くことで、自動でドキュメントを作成することができます。Pythonには専用のPydocがありますが、Doxygenの記法ならマルチで使用できます。
Doxygenのインストール
Linuxの場合、以下のコマンドでインストールします。
$ sudo apt-get install graphviz
$ sudo apt-get install doxygen
Macの場合、以下のコマンドでインストールします。
$ brew install doxygen
$ brew install graphviz
Doxygenの設定
Doxygenの設定ファイルを作成します。
$ doxygen -g Doxyfile
Doxyfileを開き、設定を変更します。
Pythonコードのドキュメンテーション
PythonのコードをDoxygenでドキュメント化する際には、docstring形式のコメントをDoxygen形式に変換するフィルターを使用します。
## #@brief Calculates left cosets of H in self.
#@details foo
# #@param H (FiniteGroup) subGroup of self
#@return (Set[Set[GroupElement]])
# #@note bar
def leftCosets(self, H: FiniteGroup) -> Set[Set[GroupElement]]:
cosets = {frozenset(copy.deepcopy(H.elements)),}
remain = self.elements - H.elements
while len(remain) > 0:
#〜中略〜
return cosets
このフィルタを使用すると、docstring形式がDoxygen形式に変換されてDoxygenに渡されます。
注意事項
Windows環境でこれをそのまま使うと、cp932で動作して日本語が文字化けしてしまいます。Windows環境で使う場合、doxyfilter_python.pyを編集してエンコーディング”utf-8”を指定します。
以上がPythonとDoxygenを使ったドキュメンテーションの作成方法です。この情報が皆さんのPythonプロジェクトに役立つことを願っています。.