Pythonスクリプトを定期的に実行するための一般的な方法は、UNIX系のOS(MacやLinuxなど)に組み込まれているツールであるCronを使用することです。以下に、PythonスクリプトをCronで定期的に実行する手順を説明します。
Cronの設定方法
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Cronの設定を開始します。ターミナルで
crontab -e
と実行します。 -
実行する日時を指定します。Cronでは、次のような書式で実行する『タイミング』と『コマンド』を設定します。
分 時 日 月 曜日 コマンド
* * * * * some_commandここで、
– 分: 0〜59
– 時: 0〜23
– 日: 1〜31
– 月: 1〜12
– 曜日: 0〜7(0,7=日曜、1=月曜、2=火曜、3=水曜、4=木曜、5=金曜、6=土曜)例えば、毎朝9時にPythonファイルを定時実行させるCronは以下のように設定できます。
0 9 * * * python /path/to/your_script.py
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Cronの設定を保存します。設定が完了したら、
:wq
と入力してCronの設定を保存します。
注意点
- Pythonのパス: CronでPythonを実行する際には、Pythonの絶対パスが必要です。これは
which python3
コマンドで確認できます。 - スクリプトのパス: 実行したいPythonスクリプトの絶対パスも必要です。これは
readlink -f your_script.py
コマンドで確認できます。 - 環境変数: Cronは新たなシェルを作成してコマンドを実行するため、通常のシェル環境とは異なる環境変数を持ちます。したがって、スクリプト内で環境変数を使用する場合は注意が必要です。
以上がPythonスクリプトをCronで定期的に実行する基本的な手順となります。これにより、定期的なデータ収集やバックアップなど、様々なタスクを自動化することが可能になります。ただし、CronはMacとLinuxにしかありませんので、Windowsユーザーは別の方法を探す必要があります。その場合は、「Python タスクスケジューラ」と検索してみてください。.