Pythonでループ処理などの進捗を表示する方法について説明します。特に、大量のデータを扱う場合や時間のかかる処理を実行する際に、進捗状況がわからないと不安になることがあります。そこで、Pythonで進捗状況を表示するライブラリ「tqdm」を紹介します。
tqdmのインストール
tqdmはpipかAnacondaで簡単にインストールできます。
pip install tqdm
tqdmの使い方
tqdmの使い方は非常に簡単です。インポートしてイテレーションするオブジェクト(range()やリストなど)をtqdm()で囲みます。
from tqdm import tqdm
num = 0
for i in tqdm(range(10000000)):
num += 1
これを実行すると、リアルタイムでプログレスバーが更新されていきます。
注意点
ただし、注意点としてループ処理の中に標準出力であるprint関数などがあるとひどいことになります。
import tqdm
import numpy as np
for i in tqdm.tqdm(range(int(1e7))):
np.pi*np.pi
if i % 1e6 == 0:
print(i)
同じ理屈で、ループのネスト(入れ子)に対してtqdm.tqdm関数で進捗表示するとひどいことになります。
import tqdm
for t in tqdm.tqdm(range(10)):
for i in tqdm.tqdm(range(int(1e6))):
np.pi*np.pi
以上がPythonで進捗を表示する方法についての説明です。この記事が役立つことを願っています。.