Pythonで自作したパッケージをpipでインストールする方法について説明します。この記事は、Pythonのパッケージ作成と配布についての基本的なガイドとなります。
パッケージの作成
まず、自作のPythonパッケージを作成します。パッケージ作成にはsetuptools
モジュールを使用します。setuptools
はPythonの標準ライブラリで、パッケージの作成と配布を支援します。
以下に、setuptools
を使用してパッケージを作成する基本的なsetup.py
の例を示します。
import setuptools
with open('requirements.txt') as f:
requirements = f.read().splitlines()
setuptools.setup(
name="your_package", # パッケージ名
version="0.0.1", # バージョン
install_requires=requirements, # 依存関係
packages=setuptools.find_packages(), # パッケージのリスト
)
このsetup.py
は、パッケージの名前、バージョン、依存関係、そしてパッケージのリストを設定します。依存関係はrequirements.txt
から読み込まれ、パッケージのリストはsetuptools.find_packages()
によって自動的に見つけられます。
パッケージのビルド
次に、作成したパッケージをビルドします。ビルドにはbuild
モジュールを使用します。
$ python3 -m pip install --upgrade build # buildモジュールのインストール
$ python3 -m build # パッケージのビルド
これにより、dist
ディレクトリが新たに作成され、その中にビルドされたパッケージが作成されます。
パッケージのインストール
最後に、ビルドしたパッケージをpipでインストールします。
$ python3 -m pip install dist/your_package-0.0.1-py3-none-any.whl
これで、自作のPythonパッケージをpipでインストールすることができます。
以上が、Pythonで自作パッケージをpipでインストールする基本的な手順です。この手順を参考に、自分のパッケージを作成してみてください。.