Pythonで有効数字を丸める方法はいくつかあります。ここでは、その中でも主要な3つの方法を紹介します。
round関数
まず最初に、Pythonに元々備わっているround()
関数を使った方法です。この関数は非常に手軽に使用することができます。使用方法はround(number [, ndigits])
で、ndigits
は丸め込む有効数字の桁数を指定します。
number = 123.456
rounded_number = round(number, 2) # 123.46に丸める
ただし、round()
関数は一般的な四捨五入ではなく、偶数への丸め(銀行家の丸め)になるので注意が必要です。
decimalライブラリ
次に、decimal
ライブラリを使った方法です。このライブラリは十進法を正確に表現するためのライブラリで、四捨五入の操作をしたい場合に便利です。
from decimal import *
getcontext().rounding=ROUND_HALF_UP
getcontext().prec=2
D = Decimal('3.25') + Decimal('6.0')
print(D) # 出力: Decimal ('9.3')
decimal.quantize関数
最後に、decimal.quantize()
関数を使った方法です。この関数はただの数字の有効数字を四捨五入で丸めるために使用します。
from decimal import *
D = Decimal(str(3.25)).quantize(Decimal('0.1'), rounding=ROUND_HALF_UP)
print(D) # 出力: Decimal ('3.3')
以上、Pythonで有効数字を丸める3つの主要な方法を紹介しました。それぞれの方法には特徴と注意点があるので、適切な方法を選んで使用してください。.