Pythonでは、浮動小数点数（小数点以下の値を持つ数値）を整数に丸めるためのいくつかの組み込み機能があります。これらの機能を使用すると、数値を最も近い整数に丸めたり、数値を上または下に丸めたりすることができます。
round()関数
Pythonのround()関数は、デフォルトでは数値を最も近い整数に丸めます。この関数は2つのパラメータを取ります。
round(number, decimal_digits)
ここで、numberは丸める数値、decimal_digitsは返す小数点以下の桁数です。decimal_digitsのデフォルト値は0なので、指定しない場合は整数が返されます。
x = 2.56789
print(round(x)) # 3
上記の例では、丸める数値として2.56789を指定しています。round()関数にこの数値を渡すと、最も近い整数である3に丸められます。
math.ceil()関数とmath.floor()関数
math.ceil()関数とmath.floor()関数は、それぞれ数値を上に丸めて最も近い整数を返す、または数値を下に丸めて最も近い整数を返すための関数です。これらの関数はPythonの組み込みのmathモジュールから利用できます。
import math
x = 5.57468465
print(math.ceil(x)) # 6
上記のコードでは、まずmathモジュールをインポートしています。これにより、モジュールが提供するすべての関数を利用できます。次に、5.57468465という値を持つ変数xを作成します。この数値を最も近い整数に上に丸めるために、math.ceil()関数に数値を渡します。この操作の結果は6となります。
以上がPythonで数値を整数に丸める基本的な方法です。これらの関数を適切に使用することで、数値計算をより正確に行うことができます。