Pythonは、他の多くのプログラミング言語とは異なり、厳密な意味での定数をサポートしていません。しかし、Pythonでは「全角 + アンダーバー」で名付けた変数を定数として扱います。また、変数名が全て大文字の変数を定義して定数としてみなすこともあります。
定数の宣言
Pythonにおいては、定数を宣言するための特別な構文はありません。通常の変数と同じように、定数名に値を代入するだけです。ただし、Pythonには厳密な意味での定数は存在せず、値を変更できる可能性があります。そのため、慣例的に定数名を全て大文字で書くことが推奨されます。
PI = 3.14159265359
EULER = 2.71828182846
定数の命名規則
Pythonにおける定数の命名規則は、慣例的に定数名を全て大文字で書くことが推奨されます。これは、定数であることを明示するためです。定数名が複数の単語から構成される場合は、アンダースコアで区切ることが一般的です。
SPEED_OF_LIGHT = 299792458 # 光速度
定数の値を変更することはできるのか?
Pythonには厳密な意味での定数は存在しないため、定数として宣言された変数の値を変更することができます。ただし、Pythonの慣例では、定数は変更されないものとして扱われるため、定数の値を変更することはあまり一般的ではありません。
PI = 3.14
PI = 3.14159 # 定数の値を変更することができるが、一般的には行わない
print(PI) # 3.14159
定数に使用できるデータ型
Pythonの定数には、数値、文字列、タプルなど、Pythonで使用される様々なデータ型を使用できます。ただし、Pythonの慣例では、定数として宣言された変数は、変更されないものとして扱われるため、不変なデータ型が一般的に使用されます。
MESSAGE = "Hello, world!" # 文字列定数
SIZE = (640, 480) # タプル定数
以上が、Pythonにおける定数に関する解説となります。プログラム内で変化しない値を宣言することで、プログラムの安定性や保守性を高めることができます。ただし、Pythonには厳密な意味での定数は存在しないため、注意して使用するようにしましょう。.