Pythonでは、同じ名前の関数を異なる引数で定義することは通常できません。しかし、functools
モジュールのsingledispatch
デコレータを使用することで、この制限を回避することが可能です。
以下に、functools.singledispatch
を使用して同じ名前の関数を異なる引数で定義する方法を示します。
from functools import singledispatch
@singledispatch
def func(arg):
# 何らかの処理
@func.register
def _(arg: int):
# 何らかの処理
このコードでは、func
という名前の関数を二つ定義しています。一つ目の関数はどんな引数でも受け取ることができます。二つ目の関数は整数型の引数だけを受け取ります。そして、二つ目の関数はsingledispatch
デコレータを使用して一つ目の関数に登録されています。
このように、functools.singledispatch
を使用することで、同じ名前の関数を異なる引数で定義することが可能になります。これは、他の言語で一般的に使用されるオーバーロードの概念と似ています。
このテクニックは、同じ名前の関数を複数定義する際に役立ちます。特に、関数の名前を考える労力を削減したい場合や、引数の型によって異なる動作をする関数を定義したい場合に有用です。