Pythonでは、ワイルドカードを活用してファイルリストを取得することが可能です。ワイルドカードとは、文字列の指定や探索の際に、全ての文字、任意の1文字、文字列の範囲を指定する記号や記述方のことを指します。
ワイルドカードとは
ワイルドカードとは、文字列の指定や探索の際に、任意の1文字か任意の長さを指定することで、文字列の集合体を表現します。正規表現と似ていますが、ワイルドカードでは、任意の文字列や任意の数値のような範囲をざっくりと表現します。正規表現は、文字列のパターンを細かく表現することが可能です。
ワイルドカードの使い方
ワイルドカードには、「*」や「?」や「-」が存在します。以下にそれぞれの使い方を示します。
- 「*」: 任意の文字列を指定できます。
- 「?」: 任意の1文字を指定できます。
- 「-」: 「-」の範囲内に含まれる文字列を指定できます。
Pythonでのワイルドカードの活用
Pythonでは、globモジュールを使用することで、ワイルドカードを活用してファイルリストを取得できます。以下にその使用例を示します。
import glob
print(glob.glob('*')) # 全てのファイルを取得
print(glob.glob('e*')) # "e"から始まるファイル名を取得
print(glob.glob('r???????')) # "r"に続く7文字からなるファイル名を取得
print(glob.glob('m[a-zA-Z][a-zA-Z][a-zA-Z].tar.gz')) # "m"に続く任意の半角英字3文字からなるファイル名を取得
このように、Pythonでワイルドカードを活用することで、特定のパターンに一致するファイル名を効率的に取得することが可能です。これは、大量のファイルを扱う際に非常に便利な機能となります。